金属アレルギー

金属アレルギーとは、金属に直接触れたり、
金属が体内に吸収されたりすることで、
皮膚にかゆみや湿疹を起こすことです。

アクセサリーに関する金属アレルギーについては、
汗をかいて金属が溶け出しやすくなる夏にとりわけよく見られます。
汗は酸性で、金属は酸に弱いため、金属が溶けるからです。

特に、ピアスによるかぶれがかなり増えています。
ピアスは皮膚を貫通するため、強く反応を起こしやすく、
また、微量ながら金属がピアスホールから体内に吸収されるため、
かぶれやすいのです。

アレルギーを起こしやすい金属は、
ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、スズ、水銀などのほか、
金、銀、プラチナなども含まれます。

これらの金属は装飾品だけでなく、
身の回りのあらゆるところに存在しています。
時計や化粧道具、薬や食べ物、お茶やコーヒー、
食器や調理器具、歯科金属などです。

金属アレルギーの疑いがある場合、
まずは疑わしい金属製品を身に着けないようにしてください。

金属製品にかぶれやすい人は、
金属アレルギーの検査をやっている皮膚科に相談してみてください。
また、ピアスの場合、不衛生な環境を避ける、金属以外の素材の選択、
ピアスポストが短すぎるものは避けることなども一案です。

※参考《Dr.菊池の金属アレルギー診察室》 菊池新 2012 東京堂出版