つくり手インタビュー AZUMAYA made in RYOGOKU

ブランド  AZUMAYA made in RYOGOKU (あづまや めいどいんりょうごく)
つくり手  有限会社東屋 木戸麻貴
職業  革小物製造・販売
出身地  墨田区両国
活動拠点  墨田区
趣味  旅・ゴルフ
WEB  www.azumaya.tokyo
Facebook  https://www.facebook.com/azumaya.tokyo/
Instagram  https://www.instagram.com/azumaya.inc/

Q. つくり手ご自身の自己紹介をお願いします。

下町両国で生まれ育ち、
小さな時から人と接することが大好きで、
色々なサービス業に携わりました。
平成28年に、幼稚園の時の夢「がまぐちや」= 革小物製造業の
家業を継承しました。
東屋は1914年創業、私は6代目となります。

Q. この仕事をはじめたきっかけを教えてください。

学生時代から革小物に触れていて、
お客様、作り手さん双方が笑顔になる様な
あたたかい製品を作りたいと思ったこと、
また革小物を通じて笑顔が生まれる事を実感したことから、
家業を継承したいと思うようになりました。

Q. 現在はどのように活動していますか。

既存のお客様への誠意あるモノづくりと、
100周年を記念して立ち上げた自社製品をひとつひとつ説明し、
少しでも多くの方に好きになって頂けるようPRしています。

Q. 100周年記念で自社製品を立ち上げる以前は、
東屋さんはどのように活動していたのでしょうか。

創業時から現在に至るまで、
革小物製品のOEM(=委託製造)がメインの事業となっております。

Q. ものづくりを行ううえで、どのような点にこだわって作っていますか。

形はシンプル、素材の良さや色などにこだわり、
あたたかみを感じて頂ける商品に仕上がる様に、
製造過程のどの段階においても大切な気持ちで
パーツに接することを心掛けています。

Q. 作りたいもののアイデアはどのように思いつきますか?

展示販売会や博物館にいらしてくださった
お客様との対話などからヒントをいただいて、
商品などを企画しています。
色や素材については、旅や街歩きなどをした際に、
心に響いたことを記録などしています。

職人さんの制作風景

Q. 博物館というのは、一般の方も入れますか?

平成15年に墨田区から認定を頂いた
「袋物博物館」を両国の自社2階に開館いたしました。

袋物博物館
〒130-0026 東京都墨田区両国1-1-7
Tel: 03-3631-6353
開館時間:月曜~金曜 13:00~16:00(土日祝日は予約制)
入館料無料で展示品をご覧いただくことが出来ます。
博物館隣にはギャラリーショップもございます。

Q. 制作するうえで大変なことはありますか。

煮詰まってしまったときは一旦離れる様にして、
リフレッシュしたりしています。

Q. 写真の作品のタイトルと、作品に込めた思いやエピソードを教えてください。

「“IKI” HOKUSAI シリーズLong Wallet」

墨田区に生まれた、浮世絵師・葛飾北斎。

その北斎とおなじ『すみだ』の地で
創業した弊社が作ったのは、
北斎が描いた「両国橋」と「美人画」を
デザインに取り入れた革小物です。
5代目社長が思いを込めて企画しました。

表側は、1898年創業MONFRINI社の
イタリアンレザー(牛革素材)を使用。

内側は、墨田キール様(墨田区)による
美しいインクジェットプリントで
北斎の描いた図案を表現しています。

1つ1つ隠れた個所も柄合わせを施した、
丁寧な仕上げとなっております。

「第11回TASKものづくり大賞」奨励賞 受賞商品

Q. 今後の展示などの予定があれば教えてください。

・2019.6月〜 J+B showroom 展示(NY)
OMOTENASHI SELECTION2018商品「made in Ryogoku まるあ柄 rana

・2019.3月~4月 Supremama(シンガポール)
https://supermamastore.com/

Q. 今後やりたいことや目標を教えてください。

キャッシュレスが進むなか、
財布に代わる魅力ある革製品を
弊社熟練職人さんの手で開発していきます。

日本のものづくりや文化などを海外へPRし、
日本の良いところを
発信していきたいと思っております。

また、本社ビル3階を、
マルチレンタルスペースとして
本年5月にOPEN予定です。

中2階の『袋物博物館』でも、
展示品を入れ替えたり、
イベントや企画などを予定しています。

みなさまに楽しんでいただけるよう、
両国の魅力を発信し、
地域の活性化にも努めたいと考えております。

最後に、弊社のオリジナルまるあ柄のいろいろな商品を作って、
皆さんに何かの形でお使いいただけるようになることが夢です。

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社長の木戸さんは、
海外留学経験もあり語学も堪能なうえに、
なんと元「ミスすみだ」(!)という美貌の持ち主。

イチ押しの北斎図案のお財布は、
職人技による手仕事で作られています。
カード入れのポケットのところにも、
プリントされた図柄が。
しかも、周りの図柄と合わせて作られています。
ぜひ会場にてごらんください。